社内講師か外部講師か?
昨日は、大阪で製造業を営まれている会社様にて仕事の進め方に関する研修を行なってまいりました。
この会社様は、人財育成にとても熱心で、今年にはいって3回目の開催です。
今回は、マネジメントサイクル(PDCAサイクル)を中心にした仕事の進め方や
緊急度、重要度などから自分の仕事の仕方や優先順位をどうつけるかを学ばれました。
「PDCA診断」では、自分の仕事の仕方を診断します。
どなたでもそうだと思うのですが、
普通は、自分の仕事の仕方が当たり前だという認識が強いので、この診断結果は結構、効きます。
診断結果はグループで共有するので「当たってる~!?」「その通りや!!」などという声が
あちこちで聞こえました。
自分の仕事の仕方を振り返ることができる良い機会になったと思います。
そして、現実の自分の仕事の仕方や、優先順位のつけ方を学び、
実際に現在抱えている仕事を具体的にリストアップしていただきます。
グループディスカッションも多く組み込まれていますので
現状の問題や組織を越えて困っていることなどをオープンにする機会にもなっています。
ディスカッション中に出てきた疑問にも、わかりやすく伝えます。
企業に講師を招いて全員で研修に取り組むメリットとして以下のようなことが挙げられます。
(1)その道のスペシャリストから学べる
社内にスペシャリストがいればいいですが、そうでない場合もあるので、
スペシャリストから学べるというのは大きなメリットです。
スペシャリストは伝え方も上手ですし、伝える内容もいろんな情報を持って
いますから、飽きることもありません。
(2)聴く姿勢になる
社内のスタッフや上司がやると、社内事情に通じているのでやりやすい反面、
慣れが生じて、聴く姿勢にならないということがあります。
上司の言葉で「ああ、またか」となることも多いのではないでしょうか?
(3)時間、内容を共有できる
社外に研修に行く場合、それぞれ仕事を持っていますので、一度に全員が学ぶ
ということが難しくなります。
全員が一度に学べるので、共通体験を持てますし、共通の言葉、共通の場を
持つことができます。何かを始めようとしても、皆同じ勉強をしているので
一斉にスタートができます。
組織を越えたメンバーの意見を聞いたり、組織を越えた関係が生まれることも
大きなメリットですね。
社内に講師を招く場合は、全体の業務を止めたりするデメリットもありますが、
一度で学ぶことができることによるメリットはそれ以上に大きなものです。
研修を行う目的や内容に応じて、外部の研修で行うのか、社内でやるのか、講師は外部から
招くのか、社内講師でやるのかを決めるといいと思います。